世界のCNPから

くろるろぐ

ダークレベル:3

愛を伝えたい、だとか?

季節外れのイルミネーションがあんまり綺麗で笑ってしまった、深夜零時のことだった。三寒四温の時期に相応しく寒さと暑さとを繰り返す三月も半ばを過ぎて、外気は散歩に適した甘さを含んでいた。 雨に濡れた地面が街灯の光を受けて光っていた。動きたくない…

石になりたい

生まれ変わったら石になりたい。 あまり大きな石でなくていい。けれど、できれば子どもたちが川で水切り遊びをするのに使いたがることのない、かといって石燈籠職人が材料にしたがるわけでもない、ほどほどの大きさの、歪で無難な石がいい。苔むしているとな…

めりー☆せっくすます2019

「はいっ! はいっ! はいっ! はいはいっ! わん! ちゅー! ひうぃごー! らぶらぶ! ちゅっちゅ♪」 高校時代の仲間とのクリスマス会も、大学時代からの恩師とのドライブも、曖昧な言葉で断った。「わたくしなりの矜恃ですわ」なんて悪ふざけ一言で僕の言…

観てきた演劇の雑感

さっき観てきた演劇の雑感だけまとめたいのでまとめる。 観てきたのは劇団「公式愛人」さんの「ミス・キャスト」。 ( “ 次回公演 - ko-shikiaijin ページ! ” - 次回公演 - ko-shikiaijin ページ! ) 【あらすじ引用】 台風の真っ只中にある、24時間営業のフ…

痛みつづけている

どこかが痛みつづけている、というのは実によくないことだ。 今日は別部署の先輩が「舌の裏が炎症を起こしてめちゃくちゃに痛いから病院に行ってきます」という理由で少しばかり出勤時間を遅らせてきた。僕の直属の方の先輩ならきっとしないだろう休み方だっ…

パーン

死にてえ! いや死にたくはねえ。 何もかもをパーンとやってしまいたいときというのがある。けれども僕は勇気のない人間なのでほぼ全ての「パーンとやってしまいたいとき」を踏みとどまって見逃してきた。 奈須きのこ「空の境界」の橙子さんあたりに聞いてみ…

村岡花子訳「赤毛のアン」では「X氏を恋い慕っている人」のことを「X氏の崇拝者」と訳していた

ここのところ可もなく不可もなく、いや正確にはやや不可寄りの、ちょっと気を引き締めていないと崖から落ちてしまいかねないところを歩いている。時々ガクンと足を踏み外しかけるたびに、自分の体が必死になって生きようとするのを感じる。情けないことであ…

僕は努力を放棄している

僕は努力を放棄しているのかもしれない。それが上司の目にも明らかなのかもしれない。僕が無能で無謀で無気力であることを、あらゆる人々はすでに知っているのかもしれない。僕はそれを自分に対して誤魔化しているだけなのかもしれない。 相変わらず仕事が面…

なぜ彼女はフレンチトーストにタバスコをかけなければならなかったのか

果たしてこれは誰のための記事なのか? むろん僕のための記事だ。僕は観劇を趣味としている。脚本、演出、音響、照明、役者の演技、それぞれに“意味”を見出しては反芻する、そういうのを楽しんでいる。 それだけのことだ。 前日、僕はデスソースを買って、レ…

皮膚

ここ何週間も会えなかった某に今週こそ会いたくて、なりふり構わず連絡を入れた。某は以下のように答えた。 「ダニだか皮膚炎だか分からないが、ともかく自分の肌が酷いことになっている、感染性のものだと怖いので、食事くらいならいいが泊まりにくるのは困…

ファンタジックな比喩ばかり

700字から1000字ほどの記事を、さっきから書いては消している。何ひとつ、まとまらない。ぼんやりとした不満あるいは不安のようなモノが頭の中に渦巻いていて、何をするにもふわふわしてしまう。 それでも書いてしまうんだけれども。僕は詩人«ポエマー»だか…

セックス・イン・ザ・スカイ

かつてニコニコ動画に中の人ネタで「月島拓也の演説」と「HELLSINGの少佐の演説」とを組み合わせた動画があったのを覚えている人はいないだろうか? あれが中学生くらいの頃とても流行った、暗唱できる奴もいたくらいだった。 「ふふふ……セックス……セックス……