世界のCNPから

くろるろぐ

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キスマークが死ぬほど嫌い

明日から後輩たちと旅行へ行く。一ヶ月以上前から楽しみにしていた旅行である。髪を染め直したり常備薬を医者からもらっておいたり、そこそこソワソワしながら待ち望んでいた。 恋人氏にキスマークをつけられるまでは。 弁明しておくと性行為に及んだという…

こんにちは新しき現実よ

こんにちは新しき現実よ。— Te.奇 (@_CNP_) 2022年10月15日 結婚しよう、と、あの子は言った。 わかった、と、僕はゆっくり答えた。 それですべてが決壊した。 さよなら古き夢よ - 世界のCNPから 恋人氏は、本当はずっとすべてを「はっきり」させたかったの…

さよなら古き夢よ

さよなら古き夢よ。— Te.年始クロル (@_CNP_) 2022年1月7日 結婚はできない、と、あの子は繰り返した。 かまわない、と、僕ははっきり答えた。 それですべてが解決した。 恋人氏には姉がいる。その姉が、「ずっと男性を見下してきたにもかかわらず三十路にな…

自分のメンタルと向き合う人の独言⑩選

「当日見かけたものを題材に」と宣言したので、見かけたツイートを題材に、ひとつ。 今朝こんなツイートを目にした。 『メンタルが安定している人の特徴⑩選』をまとめました。1番伝えたい特徴はプロフの最後に残しています。 pic.twitter.com/gV0a2yZfZQ— あ…

第█回 中間テスト成績報告

〜科目1 試験開始〜 被験者「で、どうだった。この休日、僕と過ごして」 試験官「どうって?」 被験者「一応、掃除や洗濯や買い出しは請け負ってみたが」 試験官「うん、助かった。本当にごめんね」 被験者「謝らないで」 試験官「んー、……ありがとう?」 被…

九年前のあの夏の日

「水鉄砲で遊ばない?」 夏場は家から出ない、と宣言していたあの子がそんなことを言いだしたのは、今から九年前の八月のことだった。ちょうど今と同じように、ミンミンゼミが求愛活動に励んでおり、目にしみるほどの青空が千切れた白雲を抱いており、湿度を…

きらきら

缶入りの日本酒を飲みながら歩いた、曇天の夜だった。一人ということを考えた、死ということを考えた。偶然にも帰路にはお誂え向きの踏切なんかがあった、しかも僕は直前に楽しげな人々の群れを見ていた。きらきら。星のない夜に、街灯だのヘッドライトだの…

「平成最後」の瞬間、僕は

「平成最後」の瞬間、僕は酒に酔った頭で恋人とふたり「トポロメモリー」というゲームをしていた。 トポロジーで遊ぶ?理系ボードゲーム制作プロジェクト! - FAAVO東京23区 トポロジーは、何らかの形(かたち。あるいは「空間」)を連続変形(伸ばしたり曲…

ケツから出血

!?!?!?— 切れ痔のクロル (@_CNP_) 2019年4月18日 ケツから血が噴き出したのだが????— 切れ痔のクロル (@_CNP_) 2019年4月18日 ギックリ腰みたいなノリで痔になった。— 切れ痔のクロル (@_CNP_) 2019年4月18日 チャラリーン、ケツから出血。 切れ痔…

村岡花子訳「赤毛のアン」では「X氏を恋い慕っている人」のことを「X氏の崇拝者」と訳していた

ここのところ可もなく不可もなく、いや正確にはやや不可寄りの、ちょっと気を引き締めていないと崖から落ちてしまいかねないところを歩いている。時々ガクンと足を踏み外しかけるたびに、自分の体が必死になって生きようとするのを感じる。情けないことであ…

ファンタジックな比喩ばかり

700字から1000字ほどの記事を、さっきから書いては消している。何ひとつ、まとまらない。ぼんやりとした不満あるいは不安のようなモノが頭の中に渦巻いていて、何をするにもふわふわしてしまう。 それでも書いてしまうんだけれども。僕は詩人«ポエマー»だか…

先輩も上司もインフルエンザに罹患して休んだので、僕はひとり作業を続けていた。終業のチャイムが鳴って、それでも作業していた。まもなく20時になります、それでも帰らなかった。まもなく22時です、22時以降は深夜残業になります、そんなアナウンスを耳に…