世界のCNPから

くろるろぐ

オリオン座は冬の星座だから「オリオン座の下でセックス」って普通に寒そうなんだよな

やたらに寒い一日だった。

こういう氷雨の日に限って電車はいつまでも来ず、僕は極寒の駅でさんざん待たされることとなった。僕は年々、寒さに弱くなっていく。高校生の頃の僕なんかは、真冬に公園でおでんをつつきながら何時間も過ごすような真似をしてみせていたというのに。

 

とはいえ元来、冬は嫌いじゃない。空気がキンと澄んでいて、街の人々も何となく物静かで、どことなく綺麗な感じがするからだ。

そして冬は「人肌恋しい季節」である、というのも、下心丸出しの僕の心を浮き立たせる。まあ僕の持論として、春は発情の季節だし、夏は解放の季節だし、秋は寂寞の季節だし、春夏秋冬いつだって人肌を求めるものどもの欲望は止まらない、……という論があるんだけれども、それにしたって冬は寒いので一般的にみて人肌恋しい季節なのだ。そういう季節にこそ、歓楽街の散歩はオススメ。「寒いから少し暖まっていこうか」。ところでオリオン座は冬の星座だから「オリオン座の下でセックス」って普通に寒そうなんだよな。それでもオリオン座の下がいいっていうのは、やはり「極寒の中で熱い肉体を燃やす」というところに意味があるからだろう。

 

冬は「新町」を聴くとよい。

津軽曼荼羅

津軽曼荼羅

 

 

何の話だったかな。

 

何かを言おうとすると何かに阻まれる、そういう冬の日々なので、どうにも話し方を忘れてしまいがちで、しかもこんなに寒いので、ますます口が重くなる今日このごろである。

ともかく、冬は悪いものじゃないと思う。そのくらいは言ってもいいはず。嫌いなものより好きなものを語りたい。

 

まあ、社会生活を送らなきゃいけない今の僕としては(ある程度ちゃんと体を動かせないと困るので)もう少しお手柔らかに頼みたくはある。久々にコンビニのおでんでも買おうか。