世界のCNPから

くろるろぐ

基礎うんたら神経

無限にモンハンをしている。

 

基本的に僕はゲームが下手である。僕の父親がいわゆる「ゲーム脳」論を信じていた人だったので、幼い頃の僕は流行りのゲームを全く買ってもらえなかったのだ。そうなるとゲーム歴がどうしても短くなるので、僕はあらゆるゲームに関して才能がない。

 

前から思っていたことがある。運動神経のいいやつってのは、どんな種類のスポーツでもなんとなくこなしてしまう。僕が高校生だった頃、野球部の連中は休み時間になるとサッカー部とつるんでサッカーをしていた。運動部の人間は体育の時間、どんな内容でもそれなりに活躍していた。そういうのって恐らく、「基礎運動神経」みたいなものが関係しているのだと思う。

同様に、ゲームの得意なやつってのは、どんな種類のゲームでもなんとなくこなしてしまう。モンハンが得意なやつはメタギアでもダークソウルでも楽しめてしまう、勝ててしまう。「基礎ゲーム神経」みたいなものがあるのだと思う。

 

僕は運動もゲームも苦手なので、「基礎運動神経」も「基礎ゲーム神経」もないのだということがわかる。何かしらそれっぽいものがあるとすれば、まあ「基礎読書神経」? あたりは持っているかもしれない。大抵の本を楽しく読めるからという意味で。ただ、「基礎読書神経」はすごく個人的・内的・静的な神経だと思う。他者と関わったり、他者の役に立ったり……ということを意識していないからだ。

 

僕が社会において無能として生きるほかないのは、「基礎うんたら神経」が備わっていなさすぎるせいなのだろう。「基礎うんたら神経」は、つまるところ応用力や向上力の基本となる能力だといえる。まずは基礎がないといけない、という、中高生の頃に散々言われた言葉の意味が今になって突き刺さってくる。

 

今からでも間に合うだろうか。「基礎うんたら神経」は、今からでも身につくだろうか。何でも構わないから、そういう基礎的な才能がほしい。フォロワー諸氏を見ていると、皆なにかしらの「基礎うんたら神経」があるなあといつも思う。僕はひとりずつに対して、あなたにはこういう才能があるぞと言って回れる。僕もそういうふうに、なにかしら身につけてしまいたい。

とりあえずモンハンくらいはこなせるようになりたい。